プレハブはプレファブリケーテッドの略で、前もって製作された、組み立てられたという意味ですが、多くの場合、組立部品を前もって作る建築の工法を指します。
また、仮設の建物と言うイメージがある人もいるかもしれませんが実際はそうではなく、建築工法のことを指す言葉です。一般的にはユニットハウスなどの言葉で親しまれています。
柱や壁材があらかじめカットされている状態から工事を始めたり、完成品をそのまま設置できるという多くのメリットがあります。また、セミオーダーのような感じで希望の間取りに変更することもできます。
プレハブは、次のような目的で使用できます。
用途は使用者によって様々ですし、その用途によってデザインや大きさも様々です。完成するのが早いので、使用するイメージがすぐに形になります。とにかくもうひとつお部屋を・・・また手っ取り早く店舗を・・・という場合に最適です。
こちらでは、プレハブに関するちょっとした豆知識をご紹介しています。こんな情報、知っていますか?
プレハブとは正式には「プレハブ工法」と言い、工場であらかじめ部材を生産・加工しておき、建築現場で組み立てる建築方法のことを指します。プレハブ工法が誕生したのは、1920年から1930年にかけてのドイツです。その後1950年以降、アメリカで発達したツーバイフォー(木造枠組壁構造)という住宅建築工法もできました。
今では一般に普及されている、ユニットバスやシステムキッチンは、プレハブ工法は住宅建築工法としてアメリカで進化したときにユニットとして誕生しました。低コストで見た目にも美しく、手入れが簡単であることが広く受け入れられる理由となっています。プレハブ工法は、あらかじめ部材を生産・加工してあるため、現場で専門の職人にたのむ必要がないため人件費を抑えることができるので、建築費が安くてすみます。
プレハブは、工法は現場で組み立てる工法なので、工期が短くて済みます。このメリットは、仮設空間としても広く利用される理由となっていて、建設現場の休憩所、集会所、イベントなどでの会場、大規模災害時の避難施設や仮設住宅などにも使われています。 また、大規模災害においては学校などの校舎や市庁舎・役場などにも使われています 。プレハブは、完成品の設計・計画から部材を生産・加工するので、完成品のイメージが明確にできています。そのため、完成後にイメージが違っていたという間違いが起こりにくく、安心して注文することができるのです。
プレハブ住宅やプレハブ店舗、事務所といえば、仮設的な簡単に建設できる建物という印象があります。しかし、その「簡単に」というところが、じつは日本の南極観測隊のために昭和基地を設計・建設する技術から来ていることをご存知の方は多くはないでしょう。
南極の昭和基地では、普通の建物を建てるように現地で建材を工事することが出来ません。したがって日本であらかじめ壁や天井になるように材料を加工しておき、南極ではそれらを組み立てるだけにしておく必要があったのです。そのうえ、昭和基地のある南極は気温がマイナス30度、毎分80メートルの暴風ですから、過酷な気象条件に耐えられる建物でなくてはいけません。昭和基地は当時の日本の建築学会が英知を結集して設計したのです。
昭和基地の建設に参加した住宅メーカーは、その後、それらで培った技術をプレハブ住宅として日本で販売し始めました。遠い南極の凍った大地の上に手早く建設し、過酷な気象条件に耐えるために開発された技術が、現在の日本で災害現場で仮設住宅になったり、工事現場の作業所になっているのです。このように考えてみると、プレハブ住宅をいうのはものすごい物語を持っているようで、なんだか感慨深いですね。